歯磨きをしたときに歯ぐきから血が出た経験はありませんか。
「強く磨きすぎたから」「たまたまだろう」と考えて、そのまま様子を見てしまう方も少なくありません。
しかし、出血は歯ぐきからの大切なサインであり、歯周病の初期症状である可能性があります。
歯周病は、日本人が歯を失う原因の一つとされている病気です。
初期の段階では痛みがほとんどないため、自覚症状が少ないまま進行することがあります。
今回は、歯ぐきから出血する原因や歯周病との関係、
ご自宅でできる予防法、歯科医院を受診する目安について詳しくご紹介します。
- ➀歯ぐきから血が出る原因とは?
歯ぐきからの出血にはさまざまな原因がありますが、最も多いのが歯肉炎や歯周病です。
歯と歯ぐきの境目に歯垢(プラーク)がたまると細菌が繁殖し、歯ぐきに炎症が起こります。この状態が歯肉炎です。
歯肉炎になると、
・歯磨きのときに出血する
・歯ぐきが赤くなる
・歯ぐきが腫れる
・歯ぐきがむずがゆい
といった症状が現れます。
さらに炎症が進行すると、歯を支える骨にまで影響を及ぼす歯周病へ進行することがあります。
■出血しても痛みがない理由
歯周病は「サイレントディジーズ(静かに進行する病気)」とも呼ばれます。
初期は痛みが少ないため、「出血だけだから大丈夫」と考えてしまいがちです。
しかし、この段階で適切なケアを始めることで、進行を防げる可能性があります。
➁歯周病が進行するとどうなる?
歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支える骨にも影響が及びます。
主な症状は次のとおりです。
■歯ぐきが下がる
歯ぐきが下がることで歯が長く見えたり、冷たいものがしみやすくなったりします。
■口臭が強くなる
歯周ポケット内で細菌が繁殖すると、口臭の原因になることがあります。
■歯がぐらつく
骨が溶けることで歯を支えられなくなり、歯が動くようになります。
重症化すると抜歯が必要になるケースもあるため、早めの対策が大切です。
➂毎日のセルフケアでできる歯周病予防
歯周病は毎日のケアがとても重要です。
■歯と歯ぐきの境目を意識して磨く
毛先を歯ぐきとの境目に当て、小刻みに動かすように磨きましょう。
■デンタルフロスや歯間ブラシを使う
歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを取り除くことで、歯周病予防につながります。
■バランスのよい食生活
栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠は、歯ぐきの健康維持にも役立ちます。
また、喫煙は歯周病のリスクを高めることが知られています。禁煙を検討することも、お口の健康につながります。
➃歯科医院で行う歯周病ケア
歯周病はセルフケアだけでは改善が難しい場合があります。
歯科医院では、お口の状態に合わせて以下のようなケアを行います。
■歯周ポケットの検査
歯ぐきの状態を確認し、歯周病の進行度を調べます。
■歯石除去・クリーニング
歯ブラシでは落とせない歯石やバイオフィルムを除去し、細菌が繁殖しにくい環境を整えます。
■ブラッシング指導
磨き残しが多い場所を確認し、一人ひとりに合った磨き方をご案内します。
- ➄こんな症状があれば早めに受診しましょう
次のような症状がある場合は、歯科医院でのチェックをおすすめします。
・歯磨きのたびに出血する
・歯ぐきが赤く腫れている
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がったように感じる
・歯がぐらつく
症状が軽いうちに受診することで、治療の負担を軽減できる場合があります。
よくある質問(FAQ)
Q. 歯ぐきから一度だけ血が出た場合も受診したほうがよいですか?
一時的な刺激による出血の場合もありますが、繰り返す場合や腫れを伴う場合は、
歯周病の可能性も考えられます。気になる症状が続く場合は、一度歯科医院で相談すると安心です。
Q. 歯周病は治りますか?
歯周病は進行度によって治療方法が異なります。早期に発見し、適切なケアを続けることで進行を抑え、健康な状態を維持しやすくなります。
まとめ
歯ぐきからの出血は、「少し血が出ただけ」と見過ごさず、お口からのサインとして受け止めることが大切です。
毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院でお口の状態を確認することで、歯周病の早期発見・早期対応につながります。
愛知県知多郡のとだ歯科医院では、歯周病の検査やクリーニング、ブラッシング指導など、
お一人おひとりのお口の状態に合わせた予防・治療をご提案しています。歯ぐきの出血や腫れが気になる方は、お気軽にご相談ください。